通信教育をやっていた時期は、わたしにとって特殊な時期でした。勉強をする事が一番の目的で、友達と遊ぶ事よりもテレビを見る事よりもテストでよい点を取る事が一番大切な事でした。あ、先ほど"国語、英語の点数は酷かった"と書きましたが、"他の教科に比べて点数が劣る"というレベルでしたので、あまり気にはしていませんでした。それよりも、嫌いな教科を勉強する事の方が苦痛でしたので……。
通信教育では、よい点を取るための様々な工夫がありました。例えば、通信教育の模試の点数に応じて発行されるシールを集めると景品がもらえる。通信教育の独自の小冊子があり、読み物などがある。模試や、小テストなどでは一つ一つ通信教育の先生がチェックを入れてくれて、弱点対策となるアドバイスをくれる。
通信教育では、"よい点数"を目的としたものの他にも『勉強する習慣をつける』という事に対する工夫もありました。わたしは、勉強は習慣だと思っているので、良い点数を取る事よりも『一定時間机に向かう事ができる』、という事の方が価値があると思っています。正直、学校の定期テストの点数なんて一時的なものだし、正直問題との相性や教科の向き不向きで点数がグッと変わってしまう。それよりも、子どものうちに"とりあえず"でも机に向かう習慣があり、何かしら興味を持つ事に対して時間を割き集中する事ができるようになっておけば、将来何かしら勉強以外の点数を取る事以外にそのような事が必要になった時に、とても助かります。
通信教育では、塾の講師のような存在がいませんので自分で学習のスケジュールを組み、とにかく机に向かわなければいけません。わたしがやっていた通信教育では例えば夏休み用の参考スケジュールや、とりあえず何かを書いて提出したら点数シールとコメントがもらえる、というシステムがありました。
通信教育のこのような工夫により、目的は学習ではなくてもシール欲しさに課題を提出する、という習慣、そして、課題をこなすための時間を作る習慣ができあがります。このシステムは、子ども心をついたなかなか良い作戦だと思います。また、適当に書いた課題だと、先生のコメントが実に寂しそうなものになるのです。素直な子ども心にはこのようなコメントはかなり、グッとくるもので、先生を悲しませてはいけないなぁ、とだんだんと、きちんとした課題を提出するようになるようです。